今村あつこさんのラジオ番組に出演しました 6月16日 お口のケア②
西日本シティ銀行 教えてコンシェルジュ!2023年6月16日金曜日
オンエア分質問事項(案)
テーマ「知っておきたいお口のケア②」(生活・健康)
コンシェルジュ;医療法人四葉 理事長
歯ッピーヘルス株式会社 代表取締役 副島太悟
【質問事項】
お口のケアとして、前回は口臭の原因や予防方法、そして、正しい歯磨きのお話を伺いました。
今回は、よく耳にする「口腔内フローラ」や、お口の健康には大切な「唾液」についてなど、
専門の先生にお越し頂き、お話をお聞きしていきます。
【質問内容】
- コンシェルジュは「医療法人四葉 まき歯科」 「歯ッピーヘルス株式会社」副島太悟さんです。
→副島太悟さん 略歴】
神奈川歯科大学卒業。東京医科歯科大学での研修を経て、現在の妻のまき先生と結婚し、まき歯科の副院長として支え、2022年に医療法人四葉と変更し、現在理事長に就任
歯ッピーヘルス株式会社の会社も2021年9月に設立し、代表取締役です。
歯科医療の経験を活かし、口腔から健康になるための商品、食品を手掛けていくために設立しました。
- 様々な患者さんなど見てこられたと思いますが、記憶に残るお仕事エピソード、
教えて下さい?
→2つほどお願い致します。
- 3歳から父の歯科で見ていた女の子で私が担当していました。私がまき歯科に行く時でも来院して頂きながら、診てきました。6歳くらいにエナメル上皮腫になり、早期発見して大学に紹介し、なんとか部分切除で済み、大きな欠損もなかったので、良かったです。その後もまき歯科で経過とむし歯や歯周病などの予防や矯正をしながら18歳まで15年間、治療し、終了しました。3歳からずっと大人になるまで診ていけて、頼って頂いたことは良い経験です。
その後も定期的に会いに来てくれて、福岡空港のグランドスタッフになりますよと言いにきてくれました。福岡の地で頑張ってると思います。
- もう一人の方は高齢者の方です。私たちは介護も経営していて介護の入居者の方々の歯科治療にも来院されます。ある一人のおばあちゃんが低栄養で食事がとれず、このままだと入院ですが、先生診て下さいと介護スタッフに尋ねられました。そしたら車椅子で運ばれてきて、噛むのも愚か、話すのも小声で聞き取りづらく、いろいろ調べた結果、入れ歯が原因でした。そこで私はちょうど河原英雄先生のもとで義歯の研修をしたばかりで、もしかしたらすぐに食べさせることができるかもしれないと思い、すぐにリマウント調整法という河原先生の研修を思い出しながら、入れ歯を調整しました。そのリマウント調整法はすぐにリンゴやピーナッツなどを食べさせるのですが、噛めなかった患者がその日に噛めるようになりました。この時はスタッフも私も驚きでした。歯科医師の私ですら、驚いてしまいました。そして娘さんもとてもよろこんで、そこから食事に訓練をしながら、2週間ごには低栄養も改善し、自力で歩行することになり、食事も普通食をもりもり食べれるようになりました。患者さんが念願だった固い「いかり豆」を食べたいということで、食べてもらいましたが、なんと食べられたんです。みんなで喜びましたね。その数年後、患者は入院され、お亡くなりになりましたが、最後まで食べれたことと、私たちもこの方に最後までたずさわることができたことは大変感謝しています。その後には娘さんから感謝のお手紙も頂き、今でも大事にとっています。
- 副島先生が思う、健康な口(口内環境)とは?
→健康な口、口内環境って?
一言でいうとバランスのとれたお口でしょうか。病的な疾患がなく、不自由なく食事{噛んで飲み込む}ができ、お話がスムーズにできる。また唾液も多く出て常在菌が住みやすい口腔内です。
- よく耳にする「口腔内フローラ」って何ですか?
→フローラ(flora)は細菌 叢のことで、細菌が生存している様子がお花畑のように
見えることから名付けられた菌の総称です。口の中には、700種以上、1000億個以上の
細菌など、微生物が多数生息していて、その細菌叢を口内フローラと呼んでいます。
700種類の細菌がいろんな細菌叢(フローラ)をもっている。部位によっても細菌の集合体の種類は違う。たとえば舌、歯茎、扁桃、喉、などの場所でも細菌の種類はガラッと変わります。
また人間でも住む場所、年齢、人種、食べ物や気候の環境でも違いがあります。
- どんな菌がいるんですか?
→菌の種類や特性など
細菌は善玉菌、日和見菌、悪玉菌の3つのタイプに分かれます。
また空気のあるところで生息できる好気性菌、空気のないところで生息する嫌気性菌
グラム陽性菌とグラム陰性菌に分かれます。細菌の細胞壁の違いで分かれます。
善玉菌は常在菌で悪玉菌は歯周病のPg菌、むし歯のミュウータンス菌で嫌気性菌
日和見菌は肺炎球菌など、普段は何も作用しないが、口腔内が悪くなったり、免疫力がなくなったりすると悪さをします。ドラえもんで言うとスネ夫みたいな性格です。
- 常在菌の役割
常在菌は先ほど説明した好気性菌が多く、細菌叢(フローラ)を作って生息しています。
細菌同士、喧嘩もせず仲良く生活しています。
そこに新たな侵入してきた細菌に対して、防御し、排除する役割があります。他の病原菌が住み着かないように防いでいます。
常在菌は唾液と共に飲み込まれて気道や消化管に移動し、バランスをとっています。
- 唾液の免疫について
唾液は健康な成人で1~1.5ℓ分泌します。そしてその唾液を1日平均600回以上嚥下しています。
一番多く唾液を飲み込んでいますので、唾液をきれいにしておかないと胃や腸まで口腔細菌が移動して、悪さをすることになります。
また分泌された直後の新鮮唾液はとてもきれいで洗浄効果がものすごくあります。
唾液を出す三大唾液腺
- 耳下腺 サラサラ唾液が出てきます。
- 顎下腺 ねばねばした唾液
- 舌下腺 ねばねばした唾液
唾液の成分
ムチン とろみ
アミラーゼ 消化酵素
IgA抗体 ウィルスに抵抗
再石灰化 歯に作用
お口の酸性を中和
味を感じる舌の味蕾に作用 味を感じやすくする
汚れを落とす
- その他→開発された歯磨き粉について
歯磨き粉を作った経緯は先ほどからたくさんお伝えしましたように、常在菌を大事に育てるということが大事です。つまり育菌です。自分たちのお口のバランスを整えてくれているので、自分の子供みたいに育ててあげるとよいですね。
でもそのためには消毒の強い歯磨き粉では常在菌は死滅してしまいます。また着色を取る歯磨き粉も歯の表面を磨く分には良いですが、歯茎と一緒にマッサージしたり、舌を磨くことは粘膜を傷つけてしまいます。なぜなら研磨剤が入っているからです。
しかし悪い悪玉菌は除去したいです。
そこで何か良い材料がないか、診療をしながら調べていました。そこで目につけたのが、トウモロコシからできた「環状オリゴ糖」でした。
この環状オリゴ糖はあまいオリゴ糖とは全く性質が違います。ですのでむし歯にはなりません。
この環状オリゴ糖はDNAと同じ大きさで、ものすごく小さいんです。ですのでどんな細く、小さな届きにくい所にも作用することができます。歯茎の細い溝に歯周病菌が隠れていても、それを見つけてはがし取ろうとします。
バケツのような構造をしていて、悪い細菌をバケツの中にいれて少しずつ、はがして除去していきます。歯の汚れを浮きだたせて取るというイメージです。
また先ほどお伝えしたように舌の舌苔も浮きだたせて取ってくれます。
環状オリゴ糖は他にも性質があり、臭いをつることが得意です。
また環状オリゴ糖は血糖などにもくっついたり、腸などの善玉菌の餌にもなります。最近ではサプリメントやお茶にも入っています。ですので飲み込んでしまっても大丈夫です。
ですのでこの環状オリゴ糖は私のすべての目的を叶えてくれる優れものなのです。
この環状オリゴ糖が多く入っている歯磨き粉「ファミケア」を皆さんにぜひ使ってほしいです。
そしてご報告があります。
今年ヨーロッパのベルギーにある世界中の製品の品質を評価する「モンドセレクション」で
「金賞」を受賞することになりました。
あらゆる国際的な専門家が厳重な審査のもと、品質を評価するところで長い時間にわたって調べ、基準をクリアしたもののみ賞が与えられます。金賞は最高賞です。
そこで金賞という評価を頂いたことはとてもうれしかぅたですし、自身をもって製品をご紹介することができます。私たちの安心安全で高い効果があり、ナチュラル成分で作られている事が高い評価につながったと考えます。
私たちは常にお客様や患者さまにいつもお伝えする言葉があります。それは
「お口は命の入り口、心の出口」ですよ。
大切な臓器なのでいつもケアしましょうねよお声かけをさせて頂いています。
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教えて人生の1曲
→毎週ゲストの皆さんに影響を受けた、好きな、よく聞いた曲を”人生の1曲”として
ご紹介頂いています。副島さんにも1曲選んでいただきます。
ファレル・ウィリアムス/happy